新年の目標はどうしようかと、今になっても考えています。
年末年始をだらだらと過ごし、その習慣を引きずっていたせいで仕事はじめのスタートもこたつから出れないまま切ってしまいました。今もこたつで書いています。
そんな生活の中、せめてしっかりとした今年の目標をと思うのですが先行き不透明な情勢ですし、現状維持というのもあまりに味気ないし。なんだかんだで決めかねています。
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胸に響いた「今年こそ売れたい」の言葉
新年なので新しい事を始めたいと思っている人は多いと思います。実は書いているこの記事にはテーマがありまして、「何か新しい事をしたいという思いはあるけれど一歩踏み出すことができない、そんな方に向けてエールとなるような記事」をお願いしますと言われました。
私にそんな大層なことが書けるのか、どうやったら勇気や希望を与えることができるのか、まず、与えるなんて偉そうなこと自分にできるわけがないじゃないか神様じゃあるまいしと考えこんで悶々としていました。
そんなときにふと聴いた深夜のラジオで同年代の俳優さんが「ネクストブレイク俳優と言われ続けてきたので、今年こそ売れたいです」と話していて、寝る準備をしながらうとうとしていたのに、一瞬で目が覚めました。
だってそのラジオ、オールナイトニッポンです。歴史があるANNのパーソナリティを1人で任されるレベルの活躍をしていて、ドラマやCMでもよく見る俳優さんなのです。「もう完全にブレイクしているし、お金もいっぱい稼いでるでしょ、イヤミなのか?」と一瞬、嫉妬混じりの感情を抱きそうになりましたが、深夜に「もっと売れたい」というストレートな願望を聴いていると、「不器用で愚直な人なのかも」と素直に応援したくなって「私も頑張ろう」と燃えてきました。
多分、午前1時というセンチメンタルな時間に聴いた真っすぐな言葉だったので余計にグっと来るものがあったのだと思います。彼はただ番組の流れで、今年の目標を語っただけに過ぎないのかもしれませんが、私は確かに受け取りました。「人にエールを送るとはこうゆうことなのか」と、悩んでいた問題の答えを、私に書き出す勇気をくれました。
そんなわけで私も素直に書こうと思います。こうして活動しているからには私だって「売れたい」と常に思っています。
少し前はその思いがもっと強くて、テレビに出たいし、雑誌で特集を組まれてみたい。認めてもらいたいし、お金もほしい。そんな願望を内に秘めながら活動していました。
キャラクターの物珍しさでメディアに取り上げてもらう事も数回ありましたが、放送が終わってみたら満足するどころか、もっと有名な番組に出たい、バズりたい。バイト生活は恥ずかしいからもっとお金がほしいと欲望が膨らんでいき、承認欲求の塊のようになっていました。
でも現実はそんなに需要がなく、2回目呼ばれる機会はなかなか来なくて。そんな理想と現実のはざまでくすぶっている自分が嫌いになったりもして。
あの頃は願っているだけで結局「待ち」の状態になってしまっていたな、と今となっては思います。だから私はとりあえず、自分で動いてみようと一歩を踏み出してみました。
「苦手意識を勝手に持っていたことでも、やってみたら案外できる」
まず環境を変えるべくずっと所属していた事務所を辞めて、フリーランスになって、自ら動かないと仕事がこない状況にしました。
そして何を思ったか一人でインドに行ってガンジス川に入って身を清めました(その後腹痛で死にそうになってかなり後悔しましたが……)。
(提供:SAORI)
最近は主にYouTubeでの活動が多いのですが、そのインド一人旅で動画を撮って自分で編集したことが今のYouTube活動の原点になっています。当時はカメラも持ってなくて、撮影や編集なんて難しそうなことは不器用な自分には出来ないと決めつけていました。でも、せっかくインドに行くならと。
とある企業にDMで営業をかけて、「いい映像を撮ってくるので」とカメラを提供していただいて、そこから旅の思い出を1本の動画にまとめるということをしました。
今思うとインドに行ったことも、バカなふりをして送った営業のDMもかなり破天荒なのですが、熱量があれば賛同してくれる人がいると思えたのもこの出来事で、苦手意識を勝手に持っていたことでも、やってみたら案外できるということに気付けたのも、この旅がきっかけでした。
んー。難しい上手く言えないな。実体験からひねり出したアドバイスを要約すると「独立してインドに行け!」という話になってしまいますが、今のご時世では海外にも行けなくて、全く参考にならなくて申し訳ないです。私はやはり人に勇気を与えるような、神様みたいな存在にはなれなさそうです。
でも、もし今の現状に満足できなくてモヤモヤするのであれば、いったん環境を変えてみて自分の好きな事でも、やってみたかった事にでも挑戦してみると思った以上に得るものがあると思うのです。知らない景色を見て、今まで接点がなかった人とも話をしてみると、自分の中できっと変わっていくものがあると思うのです。
ちなみに私は、今年カメラを回しながら日本各地を巡る旅に出てみようと計画しています(社会情勢を見ながら安全に行くことが大前提にはなりますが)。
思っていたような「売れたい、活躍したい」からは程遠い、地味でコツコツとした活動になりそうですが、その先に想像していなかった景色があるような気がして。
きっと骨が折れる旅になると思いますが、インドに行った時の熱量を思い出しながら、今できることを一歩ずつでも踏み出してみようかなと。そんなことをこたつの中でぬくぬくと考えています。
(提供:SAORI)
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