夢のブログ1万PV達成までの記事本数は7記事【私の場合】

ブログ1万PV

「○○というキーワードで上位表示するために、記事本数はいくつ必要?」

「1万PVにいくための記事本数の目標設定方法を知りたい」

サイト運営を始めたばかりの人なら、誰もがこのように思ったことがあるかもしれません。

結論から言うと、「記事本数」は上位表示で重要な要素ではないと判断しています。

またSNSなど多角的なメディア戦略を取るなら話は別ですが、検索結果上で露出を増やし、流入を得るためには「記事本数は目標にしないほうがよい」と考えています。

なぜなら記事本数が1-2本でも、難易度の高いキーワードで上位表示をしているサイトがあることを知っているからです。

このことを証明するために2019年5月に実験として、あるサイトを立ち上げました。

このサイトは1記事の質を高めることを重視し、記事本数を増やすことを目的にはしていません。

結果としては公開記事数5本で、月間検索ボリューム15,000のキーワードで上位表示ができました。

そのキーワードで1ページ目に表示されている個人サイトは私のサイトだけで、4ページ目以降にようやく個人運営のブログが表示されています。

ほぼ100%検索流入なので、今回のサイトはSEO上ある程度成功できるのでは?と考えています。

なるべくポジショントークにならないように、丁寧に順を追って何をしたかを紹介します。

私の「実験サイト」の詳細

色々なサイトを検証を重ねた私は、2019年5月にサイトをオープンさせました。

このサイトでは難易度の高いキーワードを、少ない記事数で上位表示させられたので、ある程度の成果は得られたと判断しています。

そこでこの項目では、キーワードの競合状況と結果について紹介します。

実験サイトの当時の状況

  • 新規ドメイン
  • 過去に運営されていた経歴はなし(ahrefs、Wayback Machine調べ)
  • WordPressブログでの運用で、使用テーマはSANGO

【得られたこと】サイトの結果

実験サイトでは、以下のようなことが結果として得られました。

  • 記事本数5本の段階で、検索ボリューム15,000のキーワードで検索順位最高7位を獲得。
  • 記事本数7本の段階で、半年で検索流入だけで15,000PV/月達成
  • Wikipediaやコトバンクなどのドメインパワーが強く、競合が多い一部キーワードよりも上位表示を達成。
  • そのキーワードで、個人サイトは4ページ目まで表示されていない
  • ahrefsのドメインランクは2020年7月まで0、2020年8月に17まで上昇

2021年現在の順位

現在も1位のキーワードこそ少ないですが、少ない記事数で月1万PVは獲得しています。

順位

記事が上位表示されるまでの「評価」のされ方について

私が行った施策について解説するまえに、記事がGoogle検索上で上位表示される段階を紹介します。

Google検索では、記事をアップしてからすぐに上位表示されることはかなり稀です。

あくまでイメージですが、以下のような段階で順位が上がっていくことが多いです。

  • 段階1:
    記事が公開されたら、Googleはまず記事を100位台に表示させる
  • 段階2:
    100位台で評価されると、80位に表示させられる
  • 段階3:
    評価された記事は、より高い順位に押し上げられる

※立ち上げたばかりのサイトの場合

評価については、さまざまな指標を元に「この記事が上位表示に値する記事かどうか」判断されていると言われています。

実験サイトの検索結果での推移について

実際に該当の記事、そして検索キーワードAを例に、検索順位の推移を紹介します。

  • キーワードAで1ページ目に入った日:記事公開から約半年後
  • キーワードAで1ページ目に入るまでに公開した記事本数:5本

記事を公開後、まず低い順位で表示され、段階的に記事の順位が変動していることが確認できます。

また順位が激しく上下しているのは、順位を定めるためにGoogleが記事を何度も検証しているからと推測しています。

ただこの仕組みをより詳しく分解すると、もう少し複雑なステップが踏まれて記事が評価されていると私は考えています。

そこでキーワードAではなく、記事そのものの順位を見てみます。

記事の順位

記事の推移

順位の推移のポイント

  • 関連キーワードで、記事公開約1週間ほどで上位表示(公開2日後に月間検索ボリューム100クエリで7.5位)。
  • その後順位が一時圏外に飛んだが、1週間後3.8位を記録。

サイト運営やSEOをやっている人なら分かるかもしれませんが、記事をアップすると本来狙っていたキーワードに関連するキーワードでも表示されることがあります。

たとえば「仮想通貨 始め方 初心者」で上位を狙うために記事をアップすると、同様のニーズを持つ「仮想通貨 やり方 初心者」「仮想通貨 初心者 やり方」といった関連キーワードでも流入が取れます。

私のサイトでも、結果として関連キーワードを増やすことができ、関連キーワードでもGoogleからの評価がたまり、本来狙っていたビッグワードでの上位表示ができたと推測しています。

4.記事作成で意識した3つのこと

私は最初から「関連キーワード」を増やすために記事を書いたわけではありません。

結果として関連キーワードが増えていく記事設計・サイト設計を行いました。

このときに、私が意識したのは以下の3つのことです。

  1. 軸となるキーワードを設定し、キーワードのニーズを把握しまくる
  2. 信頼してもらうことを意識する
  3. 対象とする読者にマッチするデザインを採用する

軸となるキーワードを設定し、キーワードのニーズを網羅する

私のサイトでは、一つの記事を軸にして、さまざまな記事に派生させています。

またその際、検索したユーザーのニーズの取りこぼしがないように見出しを設計しています。

いわゆる網羅性を高める意図はなく、サイトの利便性を追求した結果です。

つまりこの考え方では、むやみやたらに記事本数を増やすのではなく、ビッグワードで調べた人たちが満足できる1記事を公開させることが重要といえます。

そしてその1記事を補足する目的で、記事本数を増やすことが上位表示への近道といえます。

信頼してもらうことを意識する

「いかに読者から信頼されるか」も、かなり意識した部分になります。

私が狙っていたジャンルは、さきほども述べたように、Wikipediaや東洋経済など認知度の高いサイトでした。

そのため、素人っぽさを確実に消すため、以下のことを意識していました。

意識した4つのこと

  1. 参考文献はページ数まで記載(新聞なら日付まで記載)
  2. 実際に取材先に足を運び、撮影したオリジナルの写真を掲載
  3. 素人感をぬぐうために、サムネイル・バナー等はプロに外注(デザイン上の違和感を消す)
  4. 可能なかぎり個人的意見は述べずに論文を引用

対象とする読者にマッチするデザインを採用する

また私のサイトの最大の競合はWikipediaです。

「サイト戦略上、Wikipediaを競合に設定するのはおバカだろ」と思われてしまいそうですが、検索ユーザーのおこぼれをWikiから貰うためには、Wikiの特徴をサイトに活かすことが重要と考えました。

私が考えるWikipediaの最大の特徴は、圧倒的に暇がつぶせることです。

Wikipediaの記事内容に没入してしまい、無意識のうちによくわからないページに飛んでいたことは、誰しもがあることだと思います。

そのため、Wikipedia並みに暇つぶしができないとWikipediaには匹敵できないと考え、サイトに訪れた読者が記事に没入できるデザイン上の工夫をほどこしています。

ニーズの深堀の方法

つぎに、私が行っているニーズ分析の方法について紹介します。

私のサイトでは、初心者もマニアも対象読者になるため、どちらのニーズも踏まえる必要があります。

そのため、Yahoo!知恵袋とTwitterを使用して読者のニーズの把握をしていました。

Yahoo!知恵袋の特徴
質問者も、ある程度知識がある傾向にある
→どこがつまずく内容かを把握できた。

 

ジャンルによってニーズの分析方法は異なるかと思いますが、Yahoo!知恵袋はおすすめのニーズ調査方法です。

上位表示のために、何を目標にすべきか

最後に目標設定について私の意見を述べます。

冒頭の文章のなかで、「記事本数は目標にしないほうがよい」と説明しました。

ただ立ち上げたばかりのサイトは、追える指標が記事本数くらいしかないため、何を指標にすればよいかわからないのは重々承知しています。

そのため、もし記事本数を目標に設定するなら、軸となる記事を設定してニーズ調査をしてから目標本数を決める運用方法をおすすめします。

記事本数の設定方法

  1. ジャンルが定まっているのであれば、そのジャンルの軸となるキーワードをピックアップ
    →なるべく検索者数が多い方がよい
  2. 軸となるキーワードのニーズを漏れなく把握する
  3. 分割したほうがよい記事を把握し、それらをふまえたうえで記事本数を目標に設定

このやり方が通用しないジャンルとデメリット

もしかするとこの方法でサイトを作っても、特定の分野では通用しないかもしれません。

なぜなら、現在のGoogleでは、YMYL(Your Money Your Life)と呼ばれる「健康・法律・お金」に関わるテーマなどでは、上位表示のために「コンテンツの質」「サイト設計」以外の要素が必要になってくるからです。

具体的には「被リンク」や、「サイトに関する言及数(サイテーション)」、「指名検索数」などが必要と推測されている要素になります。

そのため、すべてのジャンルに通用する方法ではないかもしれません。

実験サイトのデメリットは「記事作成に時間がかかりまくる」こと

またニーズを軸にサイトづくりを行うため、私自身1本の記事作成にかなりの時間をかけています。

1記事あたり最低でも60時間ほどはかかっているので、このやり方は時間がかかるデメリットがあります。

作成時間

  • 調査:50時間程度
  • 構成案作成:4時間程度
  • ライティング:2-3時間程度

サイトコンセプトを考えた時間を含めると、もっとかかっています。

とはいえ実際に結果が出た方法なので、コンテンツの質を高めることにコミットする際はどの分野でも通用すると考えています。

まとめ

【問題提起】
・記事本数は本当に上位表示のための重要な要素か?

【検証】
・少ない記事本数で上位表示を目指すためのサイトを立ち上げた

【結果】
・公開記事数5本で、検索ボリューム18,000を越えるキーワードで上位表示ができた

【方法】
・「多数の人」が参考にできる記事を目指す=最大公約数的思考を取り入れた

・サイトづくりで意識したこと
┗1.軸となるキーワードを設定し、キーワードのニーズを網羅する
┗2.信頼してもらうことを意識する
┗3.対象とする読者にマッチするデザインを採用する

・ニーズ調査では、Yahoo!知恵袋とTwitterを使用した

【応用】
・もし記事本数を目標に設定するなら、軸となる記事を設定してニーズ調査をしてからのほうがよい。
・YMYLなどの分野では通用しない可能性がある。
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この検証は、「○○というキーワードで上位表示をとるためには、いくつ記事数が必要?」という疑問を解決するために約7か月間かけて行いました。

結論としては仮説どおりの結果が得られました。

しかし何を目的に、何の目標を設定するかはサイトの状況や運営するジャンルによって異なります。
そのことを理解しているので、「記事本数を増やすことはSEO上絶対に悪いこと」と説いているわけではありません。

ただ、これまで私は「サイトが評価されるにはある程度(100本など)の記事本数が必要」とさまざまな方に説明をしていました。

なぜなら、多くのサイトや教本ではそのように解説されているからです。

しかし、私がとくに参考にしたサイトではそのような教え方をしていなかったので、かなり違和感を覚えていました。

今回の結果をふまえて、今後私がそのような説明をすることはありません。

また今後は別ジャンルでの検証を行う予定で、今後の学びを踏まえてこのページはアップデートを行うかもしれないですが、この内容がサイト運営をする際に活かしていただけるなら幸いです。

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